皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、1686年すっかりルイ14世の寵愛と後ろ盾を失ってしまったリュリは、
起死回生を狙ってルイ14世の全快祝いのコンサートを主催することにしました。
演奏された曲は自分の息子の洗礼式でも使った「テ・デウム」
当時、何かお祝いをするときにはこれを演奏しておりました。
「テ・デウム」の誕生にはある伝説がありました。
舞台は西暦387年、
イタリアのミラノ。
後にキリスト教最大の思想家(聖人)となるアウグスティヌスが、
当時のミラノ司教だったアンブロシウスから洗礼を受けた時のことです。
アウグスティヌスが水から上がった瞬間、
聖霊に満たされたアンブロシウスが突如、
「Te Deum laudamus(神よ、私たちはあなたを賛美します)」と歌い出しました。
すると、洗礼を受けたばかりのアウグスティヌスも即座に呼応し、「Te Dominum confitemur(あなたを主と告白します)」と、
それに続く言葉を歌ったのです。
二人の聖人が交互に言葉を紡ぎ、即興で一曲の壮大な賛歌を完成させた。
このあまりに劇的なエピソードから、テ・デウムは長年「アンブロシウスの賛歌」と呼ばれ、彼ら二人の共著であると信じられていました。
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フィリップ・ド・シャンパーニュ – Los Angeles County Museum of Art: online database: entry 171584, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8481227による