甘霧庵

我が故郷 五条市 その153 田舎の場末。こんなところで群像劇が行われていました。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、彼女のスナックに監禁されて数時間。

夜の9時頃になりました。

今一度スナックにいる人物を確認すると

受験に失敗したであろう彼女とこのスナックのママである彼女の母親。

この母親が私を一日引き摺り回した張本人です。

そして、すっかり出来上がってしまった彼女の父親。

彼女のマシンガントークはおそらくこの親父のDNAが大きいでしょう。

それから、ただ私を迎えにきただけなのに

このちょっとしたイベントに巻き込まれてしまったタクシー運転手。

そして、この大会のイベントの最大の被害者である私。

この5人によるなんとも緩い群像劇です。

この頃になると、

流石にマシンガントーク一家にも

中学生を夜の9時まで引き止めてはいけないという

常識が芽生え出します。

母親の「もういい加減帰してあげなさい。」

の一言で、ついに解放される時が来ました。

このチャンスを見逃すようなタクシー運転手ではありません。

「よっしゃ、おっちゃんが送ったるわ。」

宝くじが当たったかのような喜びようで、

タバコとライターを掴んで立ち上がってしまいました。

そして、この機に私も「お願いします」と立ち上がって帰ろうとしました。

ところが、世の中そんな生やさしいものではありません。

 

 

 


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