甘霧庵

ジャン=バティスト・リュリ その73 リュリの最後をもう一度おさらいです。

皆さんこんにちは。

甘霧庵でございます。

さて、1687年1月8日、パリのフェイヤン修道院(Couvent des Feuillants)にて特別な演奏会が催されました。

この演奏会は、宮廷楽長ジャン=バティスト・リュリが長年仕え、

絶大な庇護を受けていた太陽王ルイ14世の持病(肛門瘻の手術)が成功し、

無事に回復したことを神に感謝・祝福するために企画されたものです。

演目は感謝の賛歌『テ・デウム(Te Deum)』でした。

リュリが作曲したこの曲は1677年に書かれた作品で、彼の生涯で唯一の『テ・デウム』です。

名作として名高く、時期や目的を変えて何度も演奏されました。

初演は1677年9月9日、

フォンテーヌブロー宮殿 内の礼拝堂(Chapelle du château de Fontainebleau)にて、

リュリの長男ルイ(Louis, 1664–1734)の洗礼式で行われました。

この洗礼式は国王ルイ14世自らが代父(キリスト教で洗礼時に実親に代わり後見人となる男性のこと)

王妃マリー・テレーズ・ドートリッシュが代母を務めるという極めて誉れ高いものであったため、

リュリは王家への最大の敬意と感謝を込め、

管弦楽・二重合唱・独唱を組み合わせた豪奢で華やかな大モテット(Grand Motet)としてこの曲を書き下ろしたのです。

画像

Joergsam – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17067440による


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