皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、人口3万ほどの地方の小さな町の町外れにある
小さな喫茶&スナック。
そこに軟禁されて早くも2時間。
夜もすっかり更けて9時。
中学生が他人の家にいるのは当時の田舎の常識ではあまりにも非常識な。
元々、家にいることが大好きで安心できる私としては、
いくら店舗内とはいえ
他人の家に2時間も軟禁されているのは精神的には限界に近い状態でした。
そんな私の危機を察してか母親からの一本の電話。
当然、早く返して欲しい。
という内容だと思いきや
「もし、迷惑でなかったら、一晩泊めてあげてほしい。」
それは何としてでも阻止しなければなりません。
そこで私は意を決して脱出することにしました。
スナックによくある重めの木のドアまでは約五歩。
ドアは重そうだが、
開けることは簡単。
場所は知っているので家までは歩いて帰ることはできる。
街灯は貧弱な田舎道ではあってもです。
冬の五条はその独特の地形もあって
かなり底冷えします。
元来、寒さの苦手は私ではありますが、
ここを耐えればあの安心できる家に戻ることができる。
まっすぐ立っているのがやっとの家であっても
ここで軟禁されるより遥かにマシ。
いや、
それをやり遂げないと私は死んでしまうか、
よくて廃人。
命懸けの戦いが始まります。