皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、初めてできた彼女をお宅まで送ることになりました。
彼女のお宅は昼は喫茶店、夜はスナックを経営しておりました。
いわゆるカフェバーです。
と言いますか、
中途半端な田舎には結構多い業務形態ではあります。
そんな業務形態ですので、夕方4時台は喫茶店からスナックに変態する中休みが入ります。
その中休みの時間帯に彼女のお宅に着きました。
これは、ラッキーなことです。
彼女のことは好きですが、
話し始めたら一向に止まらないマシンガントークに耐えるのはきついですし、
もし、彼女の母上様に出会うもんなら、
そのマシンガントークのさらに上をいく
ハイパーマシンガントークに耐えなければならないです。
その状況で、お店が中休みなのはありがたい話ではあります。
お宅まで送るミッションをクリアした私は
「じゃあ、また明日。」と
きびすを返したその時です。
開くはずのない
「close」の札がかかっているドアがゆっくりと開きました。
なんと、彼女はこのお店の鍵を持っていたのです。
「ちょっと、寄って行きなさいよ。」
私に断る権利はありません。
彼女に従う以外の選択肢はありません。
私は若干うなだれながらも、
彼女の後に続いて店内に入りました。
続く。