皆さんこんにちは。
甘霧庵ではございます。
さて、知里幸恵さん特集は10回もやってしまいました。
もう、すっかり知里幸恵さんのファンです。
大正11年9月4日付けの手紙は涙無くしては読めません。
お亡くなりになる2週間前のご両親に宛てた手紙です。
その中で8月27日にじゃがいもを食べすぎて具合を悪くしたことが書かれておりました。
その後の話です。
8月30日の出来事です。
原文をそのまま載せます。
『そしたら三十日だったでせう、
朝五時頃今度は心臓があばれて息が出来なくなり、
奥さんは医者よびに、
女中さんは氷買ひに、
先生は水で冷したり水をのませて下すったり、
坊ちゃんはさすって下すったり家中で手当して下さいました。
おかげで五分位で動悸が静まりました』
この文の中に出てくる「坊ちゃん」とは、
あの金田一春彦先生です。
とにかく知里さんに軽いですが心臓発作が起きました。
手紙を読むとこの日以前はずっと具合が良かったのにこの日は急に具合が悪くなりました。
この時診察したお医者さんがはっきりしておりません。
手紙には「岡村とか岡崎とかいふ医者が来て診察して下さいました。」
当然です。
具合が悪くて死にかけているのにお医者さんの名前まで覚えていられません。
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