皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、長々とシュッツのご紹介をしてまりましたが、
このブログから新しい作曲家をご紹介したす。
シュッツの生まれが1585年です。
そこから50年ほど経った1632年のフィレンツェに一人の大作曲家が生まれました。
シュッツが初期バロックの最後の巨人とすれば、
この人は中期バロックの最初の巨人と言えるでしょう。
あるスタイルを究極まで完成させたのが最後の巨人、
あるスタイルを作り上げたのが最初の巨人と考えると
私個人としては、後者の方が好きかもしれません。
前者はスタイルが世間一般に浸透していますので、
作曲家はどちらかといえば作曲に集中するだけでいいのですが、
後者は新しいスタイルを王侯貴族や一般市民に植え付けるために
作曲の能力だけでなく、
プレゼン能力や経営能力や
もっと俗っぽく言いますと
生き馬の目を抜くようなこともしなければなりません。
めんどくさいのが演奏家を雇わなければならないことです。
演奏家になるような人なんて一癖も二癖もあるような人間です。
しかもいい演奏家は王様とかが囲ってしまっている場合もあります。
もう一つ、
劇場を抑えるのも一苦労です。
新しい音楽に理解を示さないような劇場は新進気鋭の作曲家の作品なんて演奏させないですよね。
しかし、これらの困難を打ち破った作曲家がいました。
次回から詳しく。