皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、ビーチボーイズは前作の発売からすぐに新しいレコード作りに入りました。
思うに、
このアルバムはいい曲を書くとか、
売り上げを伸ばそうとか、
そんなことよりも優先したのが
ブライアン・ウィルソンへの励ましではないでしょうか。
ブライアン・ウィルソンはこの2作前のアルバムに心血を注いでおりました。
しかし、レコードの売り上げはそれまでほどではなく、
レコード会社のウケもよくなく、
メンバーの一部からも不評でした。
それに傷ついたブライアン・ウィルソンをなんとか励まそうとメンバーが集まってレコードを作ったのではないでしょうか。
そう思うと、
ブライアンの末弟であるカール・ウィルソンが中心となってレコードが作られました。
カール・ウィルソンは優しい人ですね。
おそらく弱っている兄のためにメンバーやレコード会社を説き伏せて回ったのでしょう。
そして、兄に曲を書かせ、
兄の体調のいい時には兄に歌ってもらい、
残りの曲は自ら歌うという。
そして完成したのが「ワイルド・ハニー」です。
このアルバム1曲が短くて聴きやすいです。
レコードは意外と売れてアメリカでは24位止まりですが、
イギリスでは7位に輝きました。
ぜひ、お聞きください。