皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、浅野内匠頭は天皇家からの使者の接待役を言い渡されました。
浅野内匠頭は決して豪胆な人ではなく、
どちらかといえば心の優しい人物だったのかもしれません。
それだけにそのプレッシャーに押しつぶされそうになっていたと思われます。
さらに、その接待は古式正しく行われることになっており、
その指南役が吉良上野介でした。
ここにとんでもない不幸がありました。
今風に言いますと、
パワハラに近いことを受けていたと思われます。
そして、さらに浅野内匠頭に第3の不幸が襲います。
浅野家にとって接待役は2度目のことでした。
この時、日本全体の物価が高騰しておりました。
それでなくても決して裕福な浅野家なのに
物価の高騰で食材をはじめ、
食器や什器、寝具に身の回りの小物まで
これでもかと高騰していたはずです。
もう、浅野内匠頭の頭はパンパンだったことでしょう。
そこに、吉良上野介の嫌味が炸裂したのでしょう。
これが引き金になってしまいました。
松の廊下であの事件が起きてしまいます。
特に気の弱い人はストレスが溜まりに溜まって、
限界値まで達すると
一気に狂気の沙汰を行ってしまいます。
刃傷は決して良いことではありません。
しかし、同情もできます。
続く。
画像
松之大廊下模型(拡大)
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