皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、松の大廊下の事件で切腹した浅野 長矩(あさの ながのり)。
お気の毒なのは奥さんと部下の方々です。
まず、奥さんの阿久里(あぐり/おくり)さんは、
2日後に赤坂にある実家の三次浅野家下屋敷に引き取られ落飾(らくしょく)します。
ちなみに落飾とは世俗から離れ髪を剃りおとし仏門に入るといった意味を持っていますが、
一般的に高貴な女性が仏門に入った際に使用される言葉となっています。
そして名前も瑤泉院(ようぜんいん)となります。
ただ、すんなりは行かなかったみたいで、
初めは寿昌院と称したみたいなのですが、
これは桂昌院をはばかるべしと、広島宗家の浅野綱長から叱責され瑤泉院と改めたみたいです。
なお、桂昌院(けいしょういん)さんは、江戸幕府3代将軍・徳川家光の側室で、5代将軍・綱吉の生母でいらっしゃいます。
この事件の発端とも言うべき方のお名前に似ているとなると周辺は慌てるでしょうね。
この方は、泉岳寺における浅野長矩の葬儀には参列しておりません。
出来なかったのか、
周りが刺せなかったのか、
自ら参列しなかったのか。
そのあたりはよく分かりませんが、
おそらく両方の意味があったのではないかと思われます。
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