皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、コロイコ行きのバスは泥道にタイヤを取られて
にっちもさっちも行かない状況になりました。
しかも、状況は良く無くガードレールなのはないので
仮に谷側にスリップしてしまうと奈落の底に落ち、
帰ってくることはおろか、
ご遺体の発見すら困難です。
(と言いますか捜索しないみたいです。)
しかし、バスのサー運転手は果敢にも乗客を全員降ろし、
自分一人だけ運転席につきました。
その時、私の頭には「アルマゲドン」のあの音楽がガンガンにかかっておりました。
しかし、そんなサー運転手の心意気とは裏腹に
状況は悪化していき
バスはぬかるんだ泥道にタイヤは大量の泥を跳ねながら空転しておりました。
そこでサーは私たちに後ろから押すように頼み始めました。
お礼は5ペソ
当時のボリビアでは2Lのお水が2ペソほどでしたので5ペソの価値が大体お分かりかと。
しかし、誰も挙手するものはいませんでした。
そこで、サーは10ペソに吊り上げました。
私は5ペソでも行きたかったのですが、
周りの視線とサイモン君の助言でグッと堪えました。
大体、こんな事で値を釣り上げようなんて卑劣です。
困った時はお互い様じゃないですか。
私は20で行くことに決めました。