皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、1967年の暮れから1968年にかけてはビーチボーイズにとっては苦しい時期だったように思えます。
まず、オリジナルアルバム「ワイルド・ハニー」「フレンズ」2枚が作品としてはいいのですが、
それまでのビーチボーイズのアルバムの売り上げに比べれば酷いもので、
特に「フレンズ」はトップ100にもランクできませんでした。
さらに、マハリシ先生とのジョイントコンサートツアーの大失敗。
こちらは内容もなかなか受け入れられないかもしれませんが、
あもトップアーティストのビーチボーイズがツアーの最初期でキャンセルするなんて信じられなかったでしょう。
さらに、それまで好調だったベスト盤ももう一つパッとせず、
さらにカラオケアルバムを発売するという暴挙に出て
こちらもあえなく撃沈。
こんな苦しい時代でしたが、
救いはありました。
例えば先述しました「ワイルド・ハニー」アメリカでは売り上げチャート最高24位ですが、イギリスでは7位です。
「フレンズ」に至ってはアメリカでは126位に対し、イギリスではなんと13位まで登り詰めました。
つまり、本国アメリカでの人気には陰り始めましたが、
イギリスをはじめとするヨーロッパでは人気が衰えていなかったということです。