皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、泥道にタイヤが取られてにっちもさっちも行かなくなったサー運転手は、
私たちにバスを後ろから押すように言った来ました。
その時、サー運転手は5ペソを支払うと言いました。
しかし、5ペソでは誰もぴくりとも動きません。
サー運転手は渋々10ペソに吊り上げました。
私としてはもう行ってもいいかなと思ったのですが、
サイモン君が腕を引っ張って耳元でこう言いました
「まだだ。(not yet)」
周りを見渡すとやはり手を挙げている人は皆無でした。
どうやら泥道でタイヤを取られることはよくあるらしく、
こんなことが起こると乗客にバスを押させることもよくあるそうですし、
さらに、そんなことが起こった時は相場で乗客に押させるみたいです。
10ペソではまだ相場に届いていないようです。
その後、サー運転手は
12,15,18と値を上げていき、
20ペソになりました。
周りを見るとびくとも動きません。
そこで、サー運転手は25ペソと言いました。
その途端、
そこにいた男どもは電流が流されたかのように飛び起き、
ニコニコしながら
わさわさとサー運転手の周りに集まり始めました。
なるほど、相場は25ペソだったみたいです。