皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、西本願寺の堀川通りをはさんでポツンと立っている総門。
この総門は造りとしては「高麗門」と言われております。
「高麗門」は江戸時代に大流行した門のスタイルで、
元々よく使われていた「薬医門(やくいもん)」をマイナーチェンジしたスタイルです。
「薬医門」は格式高いお寺や武家屋敷などに使われておりました。
「薬医門」の造りは主柱の他に内側(屋敷側)に控えの柱があって大きな屋根を支える様式です。
ただし、柱2組で支ええるだけあって門の屋根が大きいんです。
この大きなやねが仇となって死角になってしまうことがあります。
豊臣秀吉の朝鮮出兵のときに「薬医門」をさらに防御性を高めるために開発されたもんだそうです。
特徴としては門の上に乗っかっている屋根が小さくなったことです。
小さくしたことで死角が減り、
防御性も攻撃性も上がりました。
その後、江戸時代に入って多くの寺院やお屋敷にこのスタイルの門がさいようされることになりました。
さらに控え柱の上にも小さな屋根を作ることで木造の柱を雨からの腐食を防ぎ長持ちさせることができます。
「薬医門」でとくに有名なのは東京大学の「赤門」です。
西本願寺の総門と比べてください。

赤門(東京帝国大学)。大正元年卒業アルバムより。

画像
不詳 – 東京大学医学部・医学部付属病院 創立150周年記念 ポストカード, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38697590による