皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、セネカの死です。
想像するに、
このオペラが作られた当時、
セネカという人物は、
ほとんど聖人として扱われていたと思います。
だから、登場人物のほぼ全てが実際の名前を少し変えているのに対し、
セネカだけは、名前が変わっておりません。
何せ、史実を再現しているオペラですので、
名前の取り扱いにはかなり慎重になったでしょう。
でも、セネカは聖人です。
本名をそのまま出しても大丈夫だったのでしょう。
史実では、
セネカの死をきっかけにローマ皇帝ネロは暴君ぶりを発揮します。
と言いますか、
史上初のキリスト教徒弾圧をしちゃいます。
と言いますか、
キリスト教徒から言わせると、
キリスト教徒を弾圧するためにセネカを殺めた。
くらいに思っていたのかもしれません。
で、セネカは死にます。
史実では、
一旦服毒します。
しかし、死にきれません。
1世紀のローマではロクな毒もなかったのでしょう。
なんせ、セネカクラスの大臣です。
大臣のトップです。
そのセネカですら死にきれない毒しか手に入らなかったのですから。
で、さらに自傷します。
オペラでは、
自傷だけです。
そして、その後、
短いですが、
セネカのレクイエムが流れます。
モンテヴェルディは器楽の曲を作曲する方が上手いのかもしれません。
上の写真は、『セネカの最期』(ルカ・ジョルダーノ画、1773年)です。