甘霧庵

エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群 ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州エッセン

皆さんこんにちは。

甘霧編んでございます。

さて、皆さんは「ルール工業地帯」をご存知でしょうか。

多分、中学の地理で勉強しますドイツ北部の工業地帯です。

そのルール工業地帯を下支えしたのが今回ご紹介する「ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群」です。

ツォルフェアアイン炭鉱は、企業家フランツ・ハニエルさん(Franz Haniel, 1779年-1868年)によって設立されました。

1830年頃、ハニエルさんは、製鉄業のためにコークスを捜し求めていました。

大体、この頃は世界的に製鉄業のために炭鉱を掘っておりました。

日本も同様です。

そのうちご紹介いたします。

彼がエッセン郊外のシェーネベック(Schönebeck)を試掘してみた結果、

そこに膨大な石炭層が眠っていることが明らかになりました。

この石炭層は、 1834年に結成されたドイツ関税同盟(ツォルフェアアイン)にちなんで後に「ツォルフェアアイン」と名づけられました。

そこから次々に石炭を掘るのですが、

ハニエルさんの素晴らしいところは単に効率よく掘るのではなく、

掘る超大型機械を芸術的なデザインにしようと

時の建築デザイン家を二人も雇って見た目も素晴らしい機械を作りました。

それが上の写真の「ツォルフェアアイン第12採掘坑」です。

第12ということは第1からあって次第に技術的にもデザイン的にも良くなっていったということです。

続く。

 

画像

Thomas Wolf, www.foto-tw.de, CC BY-SA 3.0 DE <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/de/deed.en>, via Wikimedia Commons


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