皆さんこんにちは。
甘霧庵でございます。
さて、リヒャルト・ワーグナーはバイロイト辺境伯歌劇場を訪れて、
自分の新作のための新しい歌劇場の建築を思いつきます。
当時、彼の最大のパトロンはバイエルン国王であらせられましたルートヴィッヒ2世でした。
ルートヴィッヒ2世は有名なノイシュヴァンシュタイン城を建築したことでも有名です。
上の写真は下手ですね。
私の作品です。
この国王様は結構建築マニアで、他にも
リンダーホーフ城
ヘレンキームゼー城
を建築し、さらにファルケンシュタイン城の計画もしましたが、
こちらは頓挫しました。
つまり、4つもお城を持とうとしてたわけです。
そんな国王様ですから大好きなワーグナーから歌劇場を建てたいと言われるとどうしても聞いてしまいます。
もちろん建築費用は税金です。
兎にも角にも1876年にワーグナーはバイロイト祝祭劇場を完成させます。
そして、1876年8月13日、第1回バイロイト音楽祭として
ハンス・リヒター指揮。
ルートヴィヒ2世、ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世、ブラジル皇帝ペドロ2世といった高貴な方々に加え、
フランツ・リスト、アントン・ブルックナー、ピョートル・チャイコフスキーといった人気作曲家を招いて華々しく柿落としが行われました。
その時演奏されたのが「ニーベルングの指環」です。
超ざっくりしたあらすじはロード・オブ・ザ・リングに近く金の指輪に心奪われた悲劇です。
バイロイト辺境伯歌劇場はそれ自身はあまり歴史の波に飲まれることはありませんでしたが、
クラッシック音楽には影響を与えた存在になりました。
2010年、
完全に独立した宮廷歌劇場であること、
内装を含めた建物が当時のままであることが評価され世界遺産に登録されました。
ドイツにお越しの際はぜひ。
画像
リンダーホーフ城
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Linderhof-1.jpg#/media/ファイル:Linderhof-1.jpg
ヘレンキームゼー城
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Herrenchiemseeansicht.jpg#/media/ファイル:Herrenchiemseeansicht.jpg